【おすすめ書籍】株式ディーラーのぶっちゃけ話(高野 譲:著)

2021年7月11日

本記事はおすすめの本を紹介します。
2021/05/12本日、ある個人投資家がYouTube配信中にセキド(9878)の株に買い指値注文を出し、直後に大幅下落一瞬で損失を出してしまうという事件?が起こりました。
何故そうなったのか?
詳しいことは知る人ぞ知るですが、ヒントになりそうな本を紹介します。

↑商品リンク

この本は元証券ディーラーの著者が、業界の裏話を綴ったものです。
残念ながら個人投資家がどのようにすれば儲かるのか、その手法が書かれているわけではありません。
こんなエピソードが書かれています。
ある証券ディーラーが保険セクターの株売買で繰り返し利益を生み出します。
A社の株を買うと、釣られて同業B社の株が買われていく。その習性を逆手にとって、両社の株価が上がったところで自身は売り抜けて利益を奪うという『手口』です。
ここからが本題。
そこに目を付けたのは、なんと同僚のディーラーでした。
詳細は省きますが、上記ディーラーの買い注文に大量の空売りを浴びせて、自分は空売りした反対売買で利益確定させるという、ある種の裏切りのような方法を使ったのです。
『手口』がバレると同僚にすら食われてしまう無慈悲な証券ディーラーの世界が垣間見えるエピソードでした。

彼を知り己を知れば百戦殆うからず

有名な配信だったので監視されていたかもしれず、買い注文を配信で見せてしまえば標的にされるリスクもあったと思います。
全て憶測でしかありませんが、相場の世界にはどのような連中が、どのような手口で参加しているのか知っておくことは、自分の身を守るためには必要な知識なのかもしれません。

ここがポイント!

証券ディーラーの朝は特に早くない
 普通に考えて株式市場の開く朝9時より少し前から始まる証券ディーラーの朝。彼らが集まるフロアでは何が起きているのか、どのような雰囲気なのか書かれています。

・リーマンショックはチャンス?
 一般の人々とは全く異なる証券ディーラーの認識を知ることができます。上京した著者が地元に帰ったとき、友人からディーラーという人種についてもっともな疑問を呈されます。それに対して著者が思い起こしたエピソード、秘密はマカオにあったようですね(笑い)

・ひと癖もふた癖もある証券ディーラーたち
 中途採用試験に挑戦するキワモノたち。そんな人がディーラーやってるの?と驚くこと必至です。

・コンピュータとの戦い
 この著書は数年前の環境で書かれたものですが、当時すでにアルゴリズムによる超高速取引が登場しています。証券ディーラーたちはこれからの時代、どのような戦いに身を委ねていくことになるのでしょうか。直接的な答えはもちろんまだわかりませんが、実際に経験した著者の感じたことはとても興味深いものでした。