NexTone【7094】打倒JASRAC!音楽著作権管理業務のシェア拡大なるか

NexTone(7094)はJASRACの代わりになるかもしれない音楽の著作権管理の会社です。

JASRACのシェアを奪うことができれば大もうけ

JASRACはとてもとても昔から、日本の音楽業界における著作権管理業務を、ほぼ独占してきました。

その業態には様々な不満を持たれています。アーティストに利益が正しく還元されていないとか、音楽教室から徴収するため裁判になったりとか、JASRACの厳しい徴収によって街中から音楽が消えたとか、本当に揉めまくっています。

もしこれらが問題なのであれば、JASRACに代わる著作権管理団体の台頭が望まれます。新しく参入する企業があれば、潜在的に需要があると想像されます。

そんな中、生まれたのがNexToneです。記事によると厳しい参入障壁により、これまでいくつもの会社が撤退していったそうなのですが、NexTone(7094)は合併により2016年に発足、2020年にはマザーズ上場を果たしました。

『「使えば必ず取る」という徴収の姿勢ばかりでは、街中から音楽がなくなってしまう。たとえば、『ジングルベル』や『きよしこの夜』といったクリスマスソングは権利の切れた楽曲も多いが、「使うとお金をとられてしまうのではないか」と萎縮し、流れなくなっている現実がある。フィギュアスケートなどの競技でも、「権利が生きている楽曲は面倒だからクラシックに限定しよう」といった動きもあるようだ。音楽がもっと流通するようにしていきたい。』下記リンク先:東洋経済オンラインより

流行のアーティストの委託も

気になる管理楽曲の数は順調に増えています。聞き覚えのあるアーティストの名前も。

『今期(2021年4月1日)より管理開始となる海外著作権使用料徴収・分配の対象は22,891曲となる。主な関連アーティストは、あいみょん、Official髭男dism、SEKAI NO OWARI、浜田省吾、藤井 風、BABYMETALなど(50音順)。』以下リンク先:musicmanより

JASRACとの違いはおそらく「時代」

なんといってもJASRACは古い団体です。長い間続いた独占状態から、経営が凝り固まって新しい業態への変革が進みにくい体制になっていると想像できます。よほど優秀に経営しなければ、こういった大きな団体が柔軟に変革していくのは難しいです。

音楽業界はインターネット動画配信やサブスクリプションサービスの拡大によってCDを売る時代から大きく変わっています。サブスク時代はイントロの数秒で飽きられると聴いてもらえないため、音楽製作にも変化が起きていると言われるほど。

JASRACはCDの販売が拡大したときにも批判を受けたと言われており、現代においても同様に問題を抱えて新しいアーティストなどから敬遠される可能性があるとも考えられます。

『JASRACの硬直的な管理体制を象徴するのは、新しいメディアに対する著作物使用料の決定方法であろう。この時期、CD-ROM、CD-EXTRA、インターネット、通信カラオケといった新しいメディアが次々に登場し、今までにない形態の音楽ビジネスが次々に誕生した。(中略)その結果、CD-ROMの著作物使用料が小売価格の60%を占める商品が現れるに至り、利用者から大きな反感を買うことになった。』下記リンク先:INTERNET Watchより

『また阿南氏はJASRACと比較した強みとして、新しいサービスや技術に対する対応の早さも挙げる。「たとえばサブスクリプション型配信での手数料を決める際、JASRACは決定に2年以上かかり、そのあいだ著作権保有者には1円も還元されなかった。これでは事業計画やサービス内容を決められず、新規参入を阻害してしまうことになる」とコメントしていた。』下記リンク先:PHILE WEBより

気になる市場規模は

仮にJASRACのシェアを全て奪うことができたらどのくらいの利益を生むのでしょうか。100%というわけにはいかないでしょうが、社長はシェアの半分をとる、と意気込んでいます。

『ところでこの業務の市場規模(著作権使用料徴収額)は、約1200億円。現状ではジャスラックが約95%のシェアを有している。だが逆に捉えれば、ネクストーンにとっては「これまで手つかずだった宝の山がそこにある」状態。20年3月期の「34.1%増収、67.5%の営業増益」に対し今期計画の、「28.7%の増収(55億9200万円)、24.6%の営業増益(3億8000万円)」にも顕著に見て取れる。阿南雅浩社長も目標として「最終的には市場シェアの半分をとる」と公言している。』下記リンク先:財経新聞より

株価の推移

NexTone(7094)は2020年3月末に東証マザーズに上場しました。マザーズ市場といえば上場ゴールがお家芸のイメージ。上場後に短期筋の売買により乱高下し、一年後には公募価格を下回って推移、永久に高値更新しないような企業もあり、期待と不安の振れ幅の大きい市場です。

NexTone(7094)日足チャート

NexTone(7094)の株価推移は2020年に550円ほどから始まり、現在は3,200円前後。

こう上昇が続くと、逆張り的には手が出づらい雰囲気ですが、上場間もない企業の株価推移としてはむしろ優秀だと言えます。

リスクはもちろんあると思います。PER65倍(予想)というのは期待を充分に織り込んだ株価であるためです。

こういう場合は企業の業態をしっかりと見極めて投資したいですね。それこそ本当の投資と言えるのではないでしょうか。JASRACに勝てそうなら買いです。

マザーズ銘柄は理不尽な値動きするから握力が試されますね……

株主に注目!

個人的に気になったところ。大株主の構成について。

NexTone(7094)の株主にはアミューズやエイベックス、ソニー・ミュージックなどの芸能関係がずらりと並んでいます。

株主は会社のオーナーです。そこに音楽業界が名を連ねるということは、所属アーティストとの契約も進むと期待できるのではないでしょうか?

株主である音楽業界の企業にとっていい意味で都合の良い会社になっていってほしいですね。